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メタボリックシンドローム対策にお茶の花?!
メタボリックシンドローム対策にお茶の花?!
お茶は白い椿のような美しい花が咲きます。
しかし、お茶として必要なのはもちろん葉っぱの部分。
花を咲かせると茶葉に必要な栄養分が行かなくこともあり、
これまでは茶園の農家にせっかくの美しい花は見向きもされなかったが、
このお茶の花にメタボ対策という新しい活用法があるようです。
お茶の葉に含まれるカテキンが、老化の防止や血中のコレステロール値を整えたり、
便秘の予防などに効果的なのはすでにご存知ですよね。
お茶の葉ばかりでなく、お茶の花にもサポニンやフラボノイドといった成分が含まれていて、脂肪吸収の抑制作用や腸運動亢進作用からメタボの原因といわれる肥満や糖尿病の予防に役立つのではないか、という研究がスタートしました。
その名も「国際茶花研究会」
研究会メンバーのひとり、京都薬科大学の吉川雅之教授が行った臨床治験によると、
茶花抽出エキスを40人の成人に1か月間投与したところ、
平均1.70?2.50キログラム、体重が減少したのです。
吉川教授は「茶花にあるサポニンが糖分の吸収を抑制することは報告されているが、ダイエットについて指摘するのはおそらく初めてだと思う」と説明しています。
また、アンチエイジング研究第一人者の順天堂大学大学院の白澤卓二教授は、
「メタボにみられる脂肪の蓄積は20?30年かけてしのび寄ってくるので、生活で密着したプログラムでの改善努力が必要だ」と、食事と運動の重要性を述べています。
2008年4月からはメタボリックシンドロームに対応した特定健診や特定保健指導が導入されます。
研究の成果をぜひお茶の花の商品開発などにつなげ、
メタボ対策の一翼を担ってほしいものですね。