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メタボリックシンドロームと糖尿病
メタボリックシンドロームと糖尿病
メタボリックシンドロームの人は糖尿病予備軍であるといっても良いでしょう。
つまり、糖尿病にならないためには
まずメタボリックシンドローム対策をきちんと行う必要があります。
恐ろしいのは糖尿病の合併症の動脈硬化が、
糖尿病になる前から進行している、ということです。
糖尿病の診断基準を満たさない軽い高血糖の段階から動脈硬化は進行するのです。
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪が過剰にたまっていることから、血糖値や血清脂質(中性脂肪やコレステロール)や血圧などの複数の検査値が軽度の異常を示します。
個々の病気の診断基準を満たさない予備群の段階であるのにもかかわらず、動脈硬化が速く進行してしまう状態です。
そして、年数を経るごとに、
それぞれの病気を発病しやすい体質がより強く影響してきて、
糖尿病や高脂血症、高血圧などの病気の診断基準を満たし発病するようになります。
メタボリックシンドロームに該当する糖尿病の場合、
治療はまず減量、とくにウエストサイズの減少です。
そのためには、糖尿病の食事療法と運動療法をしっかり続けることが、
なにより効果的です。
内臓脂肪が減ると、血糖値を下げるインスリンの働きがよくなり、糖尿病が改善します。
薬物療法は、内臓脂肪の蓄積を解消しても血糖値が治療目標まで下がらない場合に始めると、効果的です。
糖尿病の治療は、HbA1Cや血糖値などの検査値をみながら進めます。
HbA1Cとは、検査をした時点から過去1?2カ月の血糖値の平均と相関する値です。
検査をするタイミングが食前か食後かなどの条件に左右されないため、
日頃の治療のよし悪しをチェックするのに役立ちます。
一般的な治療目標は6.5%未満で、できれば5.8%未満、
悪くても7.0%未満にコントロールしたいところです。
最近の研究で、食前の血糖値よりも食後の血糖値のほうが、動脈硬化の進行とより強い相関関係があることがわかってきました。
そして、メタボリックシンドロームに該当するような糖尿病予備群では、
食前の血糖値は正常範囲内なのに食後の血糖値が高くなっているのです。
自分が糖尿病でないかどうか、または糖尿病予備群でないかどうかを、
ご自身で調べてみるのもよい方法です。
今では簡単に血糖値を測れる器具があります。
また、血糖測定よりも手軽にできる尿糖測定もかなり役に立ちます。
より正確にデジタルで測れる器具も販売されています。